久山 城正氏が撮影された「TSUNAMI 東日本大震災」 東原慶和
操山高校S52年卒業の故久山 城正氏が、撮影された「TSUNAMI東日本大震災」という作品を拝見させて頂きました。この作品による銀座での個展を準備中にご病気が発覚し、止む無く開催を中止されたそうです。お亡くなりになられた後は、ホームページ以外での作品発表はされていないとお聞きし、私は写真家久山城正の想い「TSUNAMI東日本大震災」を故郷岡山の人々に届けなければならないと思いました。
私の願いは、2015年3月 岡山県歯科医師会「家族の絆プロジェクト」として実現することが出来ました。2011年4月19日に満開の桜の下に広がる瓦礫の山を撮影した「気仙成田山(金剛寺)」の写真を掲載したリーフレットは2万枚作成され、現在 県下1,100歯科医院で配布されています。また県内のケーブルテレビでは、久山君の作品数点をお借りして制作された「家族の絆プロジェクト」という12分間の番組が3月11日まで繰り返し流れています。
岡山県歯科医師会「家族の絆プロジェクト」
東日本大震災における人的被害は死者15,889人、行方不明者2,594人との警察発表(2015年1月9日警察庁広報資料)がありました。東日本大震災の身元確認作業では、口の中の状態と治療履歴を照合する歯科医師の活動が大きな役割を果たした事をご存知でしょうか?
被災による歯科医院からのカルテ流失により、患者情報の確保は困難を極めました。この教訓をもとに、日頃より口腔内の情報をデータ化して本会に集約し、予測し難い自然災害時に迅速で的確な身元確認作業を可能にする「家族の絆プロジェクト」が2015年より開始されました。
私は岡山県歯科医師会で広報を担当しています。久山氏の写真は、「家族の絆プロジェクト」を進めていく上で、事業の大きな要となりました。
写真を提供して下さったご家族に、心より感謝申し上げます。
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