南の島で「食う・寝る・歩く」          萱原温子(s53年卒)

素敵なお店を紹介してくださった本近氏からバトンを受け継いだ、53年卒の萱原温子です。

HPリレーブログのハードルを下げようプロジェクト」の第二弾は、私のぐうたらホリデーについての駄文にしばしお付き合い下さいませ

 

「バリ病」という言葉があります。

あっ!「家庭の医学」には載っていませんよ。

バリ島リピーターの間で使われるコトバです。別におなか壊してるとか、熱がある、眩暈がするというわけではありません。

これは定期的に「バリに行きたいっ!」と息が荒くなるのが主訴の病なのです。

私達夫婦もこの病に侵されて早10年。

年に一回、インドネシアはバリ島にお邪魔しなくては身体が固まってしまうという症状に悩まされています。

 

事の発端は10年前、夫が会社から頂いた一週間の休暇と幾ばくかのおこづかい。

そのころちょっぴり心の元気が失せ気味だった夫は「南の島に行きたい」と言い出し、私の意向はほぼ無視して着々と計画を進めたわけです。

ところが、この旅が功を奏したのか、それ以来夫は何だか元気になり、翌年頭には「今年も行くぞ!」と仁王立ちに手はお腰スタイルで(私の意向は全く無視して)宣言し、それは慣例化し私達は徐々にバリ病に侵されていったのです。

何がそんなに魅力なのか?ひとことで言えば「エネルギー」です。

砂浜を走り回る子供たちのエネルギー、市場のおばちゃんの生活感溢れるエネルギー、そこここにあるバリヒンドゥー教の祠から発する静かなエネルギー。

エネルギー浴をするかのように、私達はただただのんびりと脳みそに休暇を与えることに専念します。

旅番組でお馴染みの人気エリアにも観光地にも出かけず、有名ブランドホテルではない中級ヴィラにのんびり滞在して、本を読んだり、水遊びをしたり。

 

そしてあとはひたすら歩く。田んぼのあぜ道を歩き村のよろずやさんでマンゴー2個と引き換えにトイレを拝借したこともあれば、ローカルワルン(食堂)で闇鍋のような得体の知れないスープに固まったことも・・・そして一時間1000円弱の街スパのお姉さんの逞しい腕に身も心も預け、歩き疲れた体を癒します。

 

 

バリの寄り道、裏道を探検して一週間総歩数15万歩の旅。そこには非日常を味わおうとする旅行客を受け入れてくれるバリ人の優しさがあります。

 

そんなフトコロの深いバリの人々、彼らはほぼ皆、敬虔なバリヒンドゥー教徒です。

お仕事よりもお寺の行事が優先。

大きな行事の折には仕事も学校もお休み、街のお店も閉まってしまいます。

もちろんそのお寺の儀式なども観光客を受け入れてくれます。

ただし、参加見学にはバリ正装に身を包むのがルール。

この衣裳はスーパーなどでも手軽に揃えることができ、大きな宗教行事には「俄かバリニーズ」が沢山出没することになります。

ルールを守って現地の方のテリトリーを侵さない。「ちょっとお邪魔します」の気持ちは忘れてはいけませんね。

 

私の意向はやっぱり軽んじられ、今年の計画もそろそろ具体化し始める時期となりました。

今年もやっぱり「食う・寝る・歩く」

 

バリ病に罹ってみたい同窓生の皆様、

脳みそをふにゃふにゃにしたい方に最適なヴィラと愉快なガイドさん、

ご紹介いたしますよ。

 

さて、このバトン次はちょっぴり若い58年卒の高渕実さんに、タ~ッチ!!!

 


 

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