映画情報 「新しき民」     岡田恵(s47年卒)

映画情報
 
渋谷ユーロスペースで上映中の映画『新しき民』は津山で実際に起こった百姓一揆を描いた作品です。
黒澤明監督の『七人の侍』を彷彿させる作品で、岡山とニューヨークで先行上映されて評価も高まっております。
現在、東京で上映中19日からは夜の上映となります。
皆様、ぜひご覧になって下さい。
 

   ※山中(さんちゅう)・・・岡山県真庭北部(旭川上流域)

厳しい封建社会、年貢の過酷な取立てに対し生きるために命を投げ打つ覚悟をもって四千とも六千ともいわれる多くの農民が立ち上がった。

 

藩をゆさぶり一度は年貢の一部免除など、いくつかの要求をのませたものの、最終的には圧倒的な武力によって鎮圧され、51名が処刑された他に類を見ない規模の百姓一揆である。

 

およそ 280年前、中国山脈の山あい、あまりにも山深いため「山中」と呼ばれた地域において多くの人間ドラマを内在し、静かに語り継がれる、現在に通ずる重要な歴史。

 

山崎樹一郎(やまさき・じゅいちろう)

 

1978年大阪出身。岡山・真庭在住。農業を続ける。映画監督として『ひかりのおと』(2011)を製作。岡山県内51カ所巡回上映する一方、東京やロッテルダムの国際映画祭にて上映される。ドイツ・ニッポンコネクションにてニッポン・ヴィジョンズ・アワード受賞。また映画上映・製作グループ [cine/maniwa]として岡山芸術文化賞グランプリ、福武文化奨励賞を受賞。